ローソン・ユナイテッドシネマがお届けする映画を生活の一部として楽しんで頂くためのシリーズ企画です。
多くのシネマコンプレックスで上映される話題のハリウッドメジャー作品や邦画大作。
瞬時にして耳目を集めるそれらの作品とはまた一味違った魅力を持つ様々な良作を定期的に御紹介することにより、お客さまにより多く、より長く映画の世界に浸って頂き映画が今まで以上に毎日の生活に欠かせないものになって貰えることを願って企画しました。
ローソン・ユナイテッドシネマに行けばいつも新たな世界との出会いが待っている。そんな劇場を目指して作品を御紹介します。
シビル・ウォー アメリカ最後の日
2024年10月4日(金)公開これは虚構か、それとも来たるべき未来を映す黙示か。
全米2週連続No.1大ヒット!A24史上最大の製作費で贈る、分断しゆく大国アメリカへの警鐘。
連邦政府から19もの州が離脱し、テキサス・カリフォルニア同盟からなる西部勢力vs政府軍の内戦が続くアメリカ。独裁的な大統領へ取材するため、戦地へ車を走らせるジャーナリストチームが直面する戦争の恐怖とは──。
アメリカ合衆国で南北戦争(Civil War)が始まった1861年4月12日から163年後となる今年の同日、北米でその内戦の名を冠する『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が公開された。第95回アカデミー賞では作品賞含む最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』をはじめ、数多の傑作を世に送り出してきたA24が過去最高額の予算を投じて製作した本作は、同スタジオで最大のオープニング成績となる大ヒット。
監督・脚本を務めたのは『エクス・マキナ』や『MEN 同じ顔の男たち』など、独創的な世界観と妖麗な映像表現で世界に衝撃を与え続けるイギリスの鬼才アレックス・ガーランド。テキサスとカリフォルニアが同盟を組むという突飛に思える設定だが、巧みな筋運びと戦争をゼロ距離で体感させる圧巻の没入観により、明日(今日)起こるかもしれない“分断の終着点”として驚くほどのリアリティを物語に手繰り寄せた。これまでSFやホラーを手掛けてきたガーランド監督は、新境地となるアクションでも卓越した手腕を発揮。ロードムービーやスリラーの要素も交え、大国アメリカの崩壊を生々しくも大迫力で描出する。
主人公のリーを演じるのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた名優キルステン・ダンスト。内戦で崩れゆくアメリカの惨状を前に、強固な精神が少しずつ蝕まれていく戦場カメラマンの機微を繊細に表現する。そんな主人公と対照的に、死線を越えるなかで悲劇的な成長を遂げる若手カメラマンのジェシーに抜擢されたのがケイリー・スピーニー。『プリシラ』でヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞し、今夏公開予定のリドリー・スコット製作『エイリアン:ロムルス』でも主演を果たすなど、今最も注目が集まる若手俳優の一人だ。その他にもNetflix製作ドラマ『ナルコス』でパブロ・エスコバルを演じたワグネル・モウラ、『DUNE/デューン 砂の惑星』など数多の作品で独特の存在感を示すスティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンなど、実力派がメインキャストとして脇を固める。
大統領選挙を控え、政治的分極化による社会の分断がかつてないほど深刻化するアメリカに向け、ガーランド監督は警鐘を鳴らす。この大国崩壊のシナリオは、決して対岸の火事では済まされない。
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている──」。就任“3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく──
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